アトピーで得た知見とその後の生き方
※本記事は非医療従事者・専門科でもないただの一個人の見解に過ぎません。本記事に記載のある療法が正しいものとは限らないことを、予めご了承願います。
発症は小学2年生。
蚊に刺された湿疹が悪化し、「飛び火」という診断結果を皮膚科の先生から受けた。一時的な病気であることを信じていた。
しかしどれだけ薬を服用しても一向に治らず、慢性的なものとなっていた。
そのおよそ10年後に血液検査からアトピー性皮膚炎であることが判明した。
アトピーは僕を肉体的にも精神的にも苦痛に追いやった。
正味、希死念慮にも似た感情さえも沸いた。
本記事は一人でも多くのアトピー患者に、この記事を読んでいただきたい。
また、おそらく生涯付き合っていく自分自身のためにも、戒めのような形で残しておこうと思う。
心身を蝕む現代病「アトピー性皮膚炎」地獄の日々から抜け出した経緯
アトピーで苦しんだこと
終わらない痒み
症状が一番酷かったのは、20代前半〜中盤にかけて。
掻いても掻いても痒みは収まらない。
皮膚が欠損し出血をし、皮膚状態の悪化から掻いてしまった罪悪感から心身ともに最悪な状態になる。
でも痒みには抗えず、患部を掻くことを辞められない。
診断してくれる医者からも、
「痒くても我慢してください。」
と言われるが、わかっていても出来ないことというのは、まさにこのことだと心の底から思っていた。
さらには痒みで夜起きてしまうこともある。
痒いだけでなく、二次的な健康被害にも見舞われる。
皮膚の欠損からの、分泌液による不快感
痒いだけなら絶望的に悩むことはなかっただろう。
アトピーの湿疹は掻けば掻くほど大きくなる。
患部が大きくなる時は慢性的に皮膚の欠損をしている。
皮膚の欠損から、液体が分泌される。
おそらく怪我などした時も出る体液で、洋服や下着にくっついて乾くとカピカピになる。
黄色く滲んできてしまうため、下着なしで白いワイシャツは絶対にきれない。
背広を着て仕事をしていた時はワイシャツの下に必ず下着を着ていた。
また、背中に広範囲に患部が広がっていた時は、午前だけで下着に体液が染みてしまってとても仕事どころではなくなる。
そのため午後のために下着を持って行って、毎日昼休みにはトイレの個室で下着を替えていたものだった。
着替えるたびにシャツについた黄色の体液を見て、病気の酷さを身に染みたものだった。
他にも耳にできた時も大変だった。
皮膚が欠損していて、床につくと枕カバーが体液で黄色くなってしまったこともある。
アトピーになると洗濯量も増えるだろう。
外見的な辛さ
大人になると外見的なことで、心無いことを言われることは滅多となくなる。
だがたまに、人の気持ちを理解できない人間は一定数いる。
その人間が悪いわけではない。病気が悪い。
それに言われないだけであって、他人は見ているし気づいている。
そういう気持ちにふとした時に気付いて、嫌厭されているかもしれないと感じると余計人が怖くなったりする。
いっそのこと引きこもっている方が楽である。
また、身体的な距離も近いパートナーへはとても申し訳ない気持ちになる。
心のみならず、病気がある身体を許してくれたパートナーには、なんとも居た堪れない気持ちになる。
終わらない通院と服薬
病院に行く理由は、快方に向かう希望を持っているからである。
アトピー患者あるあるだと思うが、どこの病院へ、いくら通院をしても治らない。
薬もそうだ。
ステロイド(抗生物質)を使って患部が縮小して快方に向かったと思っても、新たな患部が誕生して悪化してしまう。
あらゆる薬を処方されて、いくら服用しても終わりが見えないのだ。
僕もあらゆる薬を飲んだり、塗ったりした。
「常時通院・薬漬けの毎日になる」と絶望していた。
抗ヒスタミン薬による、気怠さ・倦怠感
痒み止めや花粉症などで一般的に服用される抗ヒスタミン剤。
しかしながら痒みは出てくる。
服用している意味はあったのか、いまだにわからない。
しかし副作用の眠気・気怠さ・倦怠感は確かに出ていた。
薬を服用しまくっていたのは大学生の時。
眠過ぎてアルバイトや大事な授業をすっぽかしてしまうことも多々あった。(ただ単に自堕落だったこともあるかもしれないが。。。)
まさに人生の転機。ネット記事より真の療法を手に入れる。
アトピー性皮膚炎は現代病
患者数が増加していて、困っている人が多い。
理由は「現代は快適すぎる」ことが原因であるとその記事には記してあった。
見つけた記事を見つけられず、共有できないことが惜しい。。。
当然昔は家やクーラーなどはなく、雨風に当たることも電気に頼らずに寒い季節をやり過ごすこともあった。
また、今は昔よりだいぶ衛生的になった。
温かいお風呂に入れることは当たり前だ。
しかし現代はとても快適。そのため肌の免疫力が弱く、多少のことで免疫反応が出てしまう。
冷水シャワーこそ、真の療法
肌への不快感、ダメージを与えるために、冷水シャワーがここで登場する。
特に身体を温めた後に浴びる冷水は、身体にとってショックである。
冷水は患部の痒みを抑えるだけでなく、アトピーの患部を治すことにもつながる。
みるみるうちに皮膚の欠損はなくなり、患部も小さくなり、やがて茶色や黒に皮膚が死滅してくようになる。
最終的には蛹の皮のように、剥がれ落ちる。
お風呂の際は必ず冷水シャワーを最後に浴びることで、2週間ほどでかなり良くなる。
もちろん患部を掻かないことも徹底することが大切だ。
掻くと気持ちよさを感じている
アトピーはストレスにも影響している。
ストレスを抱えている時ほど、掻きむしりたくなる。
ある時掻いていると、ある種の快感を得ていることに気づいた。
「なぜだろう?」と思ったら、下記の記事にたどり着いた。
なぜ痒いところを掻くと気持ちよくなるのか? その脳内メカニズムを解明https://www.nips.ac.jp/nips_research/press/2014/01/post_262.html
上記の記事によれば、脳の報酬系を刺激しているからであり、これがダメとわかっていても掻いてしまう原因なのだと知った。
これは酒やタバコ、不倫、ポルノ動画視聴なども同じ理屈だと悟った。
自分にとっては不利益になる行為であっても、やめられずについついやってしまう。
ここから報酬系を刺激する行為はできるだけ避けるべきだと気付いた。
報酬系を刺激することは、さらなる刺激を欲するからだ。
砂糖を摂取すれば、さらに砂糖を摂取したくなる原理と同じである。
なるべくストレスを溜めないように生活をし、報酬系を刺激しないで済む生き方を心がけるようになった。
アトピーを悪化させる食べ物がある
これは人によって異なりそうなので、自分自身の食生活と体調を見直すことで検証していくことが大切だと思う。
僕は卵・鶏肉・人工甘味料を摂ると、小さな湿疹が出来てしまう傾向にある。
血液検査ではどの食品にもアレルギー反応は出なかった。
だが、明らかに卵料理や鶏肉を食べたり、コーラを飲むと翌日には湿疹は出ている。
なぜ気づけたかといえば、食べたり食べなかったりを意識して繰り返していると気づく。
実際僕はほとんど卵・鶏肉・人工甘味料は摂取しない。
ほんのたまに食べるくらいだ。
というのも元々は全部好きだったのだ。
親子丼とかオムライスとか目がなかった。
でもあの悪夢を再び見るくらいなら、食べないほうがマシである。
人によっては牛乳もよくない、ということも聞くのでぜひ検証することをお勧めする。
(そもそも日本人は牛乳を消化できる酵素を持っていないため、カルシウムを摂取できない、むしろ体内から減ってしまうなんて話もあるらしい)
「西洋医学」が必ず正しいとは限らない(程度は大事)
西洋医学は正義とされている。
マスメディアもそのように報じるし医者よりもネット記事を信じる人には、インテリジェンスが欠けると感じることも少なくない。
しかしながら西洋医学に頼っても治らないのであれば、別の切り口を探すしかない。
最近になってようやく予防の医学が浸透してきているように感じる。
実際医療費が今後も膨れ上がる故に、国家としても患者が減ることは嬉しいことなのだ。
僕自身は基本的には、西洋医学を信じる。
それこそ母が乳癌を患った時には、外科医の先生にお願いをして心の底からよかったと思っている。
ちなみにアップル創業者のスティーブ・ジョブズは西洋医学に頼らずにガンで逝ってしまった。
彼は早期にガンを見つけたが、治療を受けることを拒んだ。
彼は後悔していたらしい。。。
話は戻って、僕が冷水シャワーのネット記事を見つけたときは正直信じていなかった。
医者は教えてくれなかったし、たかがネット記事(だと思っていた)だからだ。
だが藁にもすがる想いで行った。
本当に感謝している。
本記事で当時の僕のように、救われる人がいたら嬉しい。